パンダ・大仏・兵馬俑・てんこ盛り1000歳旅行(その6)
◎11月3日(日)
〇成都(四川省の省都)「金城」とも「芙蓉城」とも呼ばれている。
歴史は長く、紀元前4世紀にはすでに蜀の首都として栄えていた。
★成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地
成都パンダ基地は1987年に設立され、パンダの繁殖に関する研究・保護居郁、教育観光地 として世界的に有名な施設である。保護されたが自然に返すことが困難だった6頭のパンダか ら始まり、2011 年までに累計 172 頭のパンダの繁殖成功している。また、日本の和歌山県白浜にあるアドベンチャーワールド(成都基地の日本支部)が世界初の協力先となり、2017 年6月までに 15 頭のパンダの繁殖・育成に成功している。(15 頭のパンダの所有者は中国) 見学者が一日に 10 万人だったことがある。パンダは一日に 20~30kgの笹を食べて、20kgほどの糞を出す。1000 種類ほどの笹の中で 50 種類を食べる。飼料の笹が不足したら雲南省から空輸する。1996 年の調査では中国に 1,600 頭のパンダが生存していて、この四川省が一番多い。
生まれたてのパンダの赤ちゃんも見ることが出来た。(撮影は禁止)
★三星堆博物館(徳陽市)
長江文明に属する古代中国の遺跡の一つ。1986年に中国四川省徳陽市の三星堆で発見 された。この文明は今から 5000 年から 3000 年前に栄えた古蜀文化である。遺跡自体は、1939 年の春に、近くの農民が溝を掘っていたときに玉器を見つけ、省の委員会が本格的に発掘を 行い大規模な住居跡が発見した。1986 年には玉器・金器・青銅器なども出土し、1988 年1月に、全国重要文物保護単位に指定されている。異様な造形特長の青銅器製の仮面や巨大な 人物像が多数出土し古蜀王国の存在と中華文明の多様性を示している。発見された青銅像は、 大きな目、目玉が飛び出した顔などに特徴がある。
★武侯祠(諸葛孔明のおくり名)
諸葛孔明と主君の劉備が祀られている。諸葛亮殿の中央には諸葛亮像が、劉備殿には劉備 や武官達の像が展示されている。現在の遺構は清朝のもので、1961 年に全国重点文物保護単位に指定された。像は後世の作品で、「三国志演義」のイメージに基づき作成されている。
*関羽像*趙雲像*馬超像もあった。
☆陳麻婆豆腐(夕食)
1862年創業の麻婆豆腐を生み出した元祖の店で夕食を摂った。麻婆豆腐はここのおばあさんが考案したらしい。本場の麻婆豆腐は山椒が強烈に効いていて舌が痺れる味がする。この店の麻婆豆腐以外の四川料理は大変美味しい。日本人の口に合う。
★四川オペラ変面ショウーシアター
座席に付いた後で、舞台の衣装を着せてもらうオマケがあり、各自衣装を着けて写真撮影した。舞台ではキラキラした衣装を着飾った人物が登場し、仮面が突然に変わる技を披露する。仮面が瞬間的に変わる早業のメカニズムは分からなかった。この種の中国伝統芸能のオペラ 団が四川省では複数存在するようだ。
この成都市は日照時間が少なく、女性は色白の美肌美人が多い(らしい)
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著者紹介
小原一浩(おはら かずひろ)
1939 年大阪生まれ。
「NPO 法人ふれ愛さやま」事務局長
大学卒業後、メーカーに勤務し、インドネシア、大阪、東京、名古屋、滋賀県守山市での勤務を経て1999年定年退職。その後NPO 法人ふれ愛さやま、訪問介護事業所などを設立。大阪狭山市議会議員を2011年から2 期 8 年務める。
『人と違った生き方を!』(文芸社 2019 年)など5冊の著書がある。