2023年5月7日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代9 父親の系譜―「懸泉堂(けんせんどう)」(5) 「自分は今はこの懸泉堂で父祖の仏に仕へて余命を過してゐるが、明治十九年から大正の十一年まで新宮で医者をしてゐたはお前も知つてのとほり。」と「老父のはなし」(昭和8年10月「文 […]
2023年5月6日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代8 父親の系譜―「懸泉堂(けんせんどう)」(4) 春夫にとって「懸泉堂」は、父祖伝来の地、そこを歌った作品の代表としてまず挙げられるのは「故園晩秋の歌」です。散文詩風な表記で、文語の長歌形式を取り、短歌形式の「反歌」が添えら […]
2023年5月5日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代7 父親の系譜―「懸泉堂(けんせんどう)」(3) 「砧」に描かれているのは、幕末に起こった世直しのための蜂起、天災や飢饉で困窮する庶民を見るに見かねて起こした大坂奉行与力であった大塩平八郎の乱、その余波が熊野に居る椿山の身を […]
2023年5月4日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代6 父親の系譜―「懸泉堂(けんせんどう)」(2) 豊太郎の父鏡村(有伯、又百、諱(いみな)は惟貞)は、「緘口勿言天下事 放懷且讀古人書」という詞を座右の銘にしていたと言います。「文久元年、学成りて郷に帰り未だ年久しからざる或 […]
2023年5月3日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代5 父親の系譜―「懸泉堂(けんせんどう)」(1) 春夫の父豊太郎が書いた「懐旧」という作品は、「蕙雨山房主人稿」と表題に記され、春夫の手によって2度刊行されています。最初は昭和8年、豊太郎の古稀の賀に際してのもので、活版で1 […]
2023年5月2日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代4 春夫の誕生(4) 春夫が幼年時代を回想した「わが生ひ立ち」と題した文はふたつあります。大正8年7月8月、大阪朝日夕刊に連載されたもので「幾つかの小品から成り立つ幼年小説」と副題が付されたものと、大正13年8~10月の「女 […]
2023年5月1日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代3 春夫の誕生(3) 春夫の回想文などには、「火事で焼け出されて」熊野病院に転居を余儀なくされたという記述がほとんどないところから、すでに熊野病院内に転宅してから、生家が焼失したことになります。「五つまで住んでゐたその家は、 […]
2023年4月30日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代2 春夫の誕生(2) 明治22年の大洪水は、十津川水系の山塊が大きく崩壊、本宮神社が流され、奈良県十津川村も大被害を被って、多くの住民が北海道移住を余儀なくされた大惨事でした。未開の地であった北海道での開拓の労苦で「新十津川 […]
2023年4月29日 / 最終更新日時 : 2023年4月29日 Nishi 佐藤春夫の少年時代 佐藤春夫の少年時代1 この度、佐藤春夫記念館館長・辻本雄一氏による「館長のつぶやき~佐藤春夫の少年時代」をハイム文芸館に転載させていただくことになりました。普段から記念館ホームページをご覧の方にはお馴染みの記事ですが、そうでない方や見逃した方 […]
2023年4月27日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ105 パリの速達便 凡そ60年前パリに赴任した頃に見た当時の通称“ブルーメール”(緑の郵便)には感心するやら驚くやら、ある種のカルチャーショックを見た思いでした。そして約20年後に二度目に赴任した時には既に姿が消えていました。私自身の記憶か […]
2023年4月13日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ104 アペリティフ 一般に食前酒と言えば食欲を旺盛にすると言われ、食事前の一杯と言われればそういうことかと一応納得するのですが、私はパリの経験でちょっと違った印象を持っています。 通常約束時間を守らないフランス人ですが、夕食の約束でレストラ […]
2023年3月30日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ103 煙突掃除の子ども まずは右の写真をご覧ください。 私が初めてパリに赴任した頃は真っ黒でしたが、ものの2年と待たず真っ白に変化しました。その背景は何かと言いますと冬の暖房の煤が原因です。 皆さん「暖炉」というものをご存知でしょうか。日本では […]
2023年3月16日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ102 ポンデザール(芸術橋)で恋の誓い 一般に食前酒と言えば食欲を旺盛にすると言われ、食事前の一杯と言われればそういうことかと一応納得するのですが、私はパリの経験でちょっと違った印象を持っています。 通常約束時間を守らないフランス人ですが、夕食の約束でレストラ […]
2023年3月2日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ101 コンシェルジュのおばさん みなさん、「コンシェルジュ」という言葉をご存知ですよね。本来フランス語ですが日本でも帝国ホテルなど一流のホテルの玄関口でなんでも相談・案内人として古くから存在しました。最近では大手のマンション、病院、百貨店、更にはスーパ […]
2023年2月26日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ100 優雅な船上生活 パリの中心部に近くセーヌ川に繋がる運河、かつては物流の一大拠点でもあった船溜まりに船上生活を楽しむ人々。 先ずは最近のGoogle Mapをご覧頂きましょう。写真は運河に並ぶ平底船(運河専用の小型船舶)ですが、これはその […]
2023年2月2日 / 最終更新日時 : 2023年2月2日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ99 ナポレオンの無念=フォンテンブロー城 1991年(9月12日付)の写真が出てきました。パリの南部に位置する広大な森=フォンテンブローの森にある城館の一角で「白馬の階段」(通称「別れの階段」)と呼ばれる螺旋状の階段です。 さて、ナポレオンの話です。1813年ラ […]
2023年1月20日 / 最終更新日時 : 2023年4月30日 YW フランスあれこれ フランスあれこれ98 パリの公園 ヴォージュ公園 パリで最も古いと言われる公園です。パリ駐在で赴任してまだ間もない頃小さな取引先がこの公園にありました。とりあえず顔見世という事で訪問しました。帰りがけにこの得意先から教えられたのはすぐ近くにビクトル・ユーゴ記念館があると […]
2023年1月13日 / 最終更新日時 : 2023年1月13日 Nishi 教えてワイン! ヤタガラスの「教えてワイン!」30~ジュ ヴレ・シャンベルタン コート・ド・ニュイの赤ワインの特徴は風味の中にいくぶん酸味の要素を持っていることで、南に行くほど薄れて行く傾向があります。「ボーヌに寄るほどワインは甘い」と言われていますが、コート・ド・ニュイの中でも北寄りにあるジュヴレ […]
2023年1月9日 / 最終更新日時 : 2023年1月9日 Nishi 教えてワイン! ヤタガラスの「教えてワイン!」26~ワインの飲みごろ温度 「白ワインは冷やして、赤ワインは室温で」とよくいわれるが、これはなかば正しくなかば間違いだ。白ワインでもフレッシュなタイプはキリリと冷やし たほうが心地よいし、味わい深いものなら、冷やしすぎないようにほどほどに冷やすよう […]
2023年1月8日 / 最終更新日時 : 2023年1月8日 Nishi 教えてワイン! ヤタガラスの「教えてワイン!」25チリワインの歴史 南米大陸のワイン造りの歴史は、征服者であるスペイン人の手によって、16世紀に始まったといわれている。キリスト教のミサに欠かせないワインを現地でつくるために、征服者とともに新大陸に渡った宣教師らがぶどうの苗木を持ち込んだも […]