ぐうたらOL 不動産オーナーへの道11
ぐうたらOL新築一棟に魅せられる
オープンハウスは千葉県で開催されていました。その一棟の物件は既存のもので、空いている一部屋が見学可能となっていたのです。その不動産屋さんが売りたい物件は、埼玉に建設予定でまだ建っておらず、建物の構造は一緒なので、どういった造りなのかを見に行くという感じです。
一目見て、「住みたい」と思いました。私は賃貸の時も、マイホームを購入した時もロケーションをまず第一に考えていたので、それを考慮しなければ、ですが、部屋の造りがお見事でした。全体にコンパクトではありますが、本当によく住む人のことが考えられています。細かいところまで配慮され、特に女性が嬉しい構造・機能が満載でした。入居者の男女比は5:5とのことで、もはや男性女性関係ないのかもしれません。
そこで部屋を案内してくれた不動産屋さんと、私の同僚2名で膝を突き合わせ(1Kの小さな部屋なので)「不動産投資をしたいが、一棟モノは検討していなかった」こと、「私たちのようなサラリーマンが融資を組めるのか」ぶっちゃけ年収まで正直に色々と話しましたが、彼らはとても真摯に答えてくれました。
それまでに様々な不動産屋さんとはお話していましたが、中にはかなり胡散臭い人もいました。中古の物件ではありましたが「この物件は将来〇百万で売れると思いますよ」などと根拠のないことを言う人もいました。
ちなみにこういった話し方をするのは「断定的判断の提供の禁止」といい、宅建業法違反です。キラーン。
不動産屋に限らず、モノを売りたいセールスマンはそれこそ必死でセールストークを展開し、時には攻め、時には引き、購入者の購入意欲をあおります。その分野での情報弱者である私たちはそれに乗せられてしまいます。勿論不動産は高額なので「じゃあ買います」とはなりませんが、こんな時は、デメリットを聞くようにしています。そしてそのデメリットを正直に教えてくれること、それに対して自分が折り合いがつくのか、を判断材料としています。そこで相手の「このデメリットはこれでカバーできる」というような話はたいてい聞き流しています。
私が不動産の学校で勉強し、挑戦しようとしていたのは
「都内・中古・区分所有」
ところが今目の前にあるのは
「埼玉・新築・一棟」
不動産投資の醍醐味の一つである、「ボロボロ物件をリフォームして資産価値を上げる」「中古物件の出来る限りの瑕疵を指摘し価格交渉する」といった経験をしてみたかったのも事実です。新築ですと価格交渉はありえませんし、投資物件は、その物件に「自分が住みたいか」どうかは関係なく、あくまで「これでも住む人がいるかの見極め」を重要視します。そんな条件の全く違うキラキラ物件を目の前に、私の詰め込んで知識たちがサラ~っと流れていくのを感じました。