イラン追想(その18)テヘランの思い出(5)


イランの最後の皇帝はレザ・パフラヴィ・シャーです。本編の(1)に載せた写真に、革命前の紙幣が写っています。すべての紙幣には国王の肖像が印刷されていました。

イランの皇帝は、古代ペルシアの栄光を取り戻す野心を持っていました。

彼は、海外から大量に流入した石油収入を利用して、西洋式の国を築くために迅速に国の発展を進めていた。筆者が赴任した当時(1978年)、イラン国王はこの世の栄華を極めていました。

しかし、やがてイラン国内は風雲急を告げるが如き歴史の怒濤の中に巻き込まれていきます。国王の命運も暗転し、自分が支配した国から追われるように去ることになるのです。

風戸 俊城

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です