新加坡回想録(14)半袖スーツ

シンガポールは赤道直下の熱帯の国です。その暑さは半端ないものなので、服装は当然それに合わせたものになります。休日ならTシャツに短パンで充分で衣装入らずということもできますが、それが却って、ファッションを楽しむことができないと嘆く女性もいたようです。

その分、家でも事務所でもエアコンをガンガンに効かせている場合が多く、しかもそのエアコンは当時冷やし過ぎを調節できないものでした。半袖でいると寒くなるので事務所では、カーディガンを着たり長袖のシャツを着ているのが一般的でした。外でも強烈な紫外線を避けるためには長袖の方がよかったのです。

ただ、初めて会うお客さんに上着無しのシャツにノーネクタイでは失礼だと思った時に便利なものがこの半袖スーツでした。シンガポールやインドネシア、マレーシアの駐在員は大体一人一着は持っていたようです。アンダーシャツにこれを着てノーネクタイでいると割合と過ごしやすかったように思います。

日本でも一時、当時の羽田首相が着て話題になりましたが、その後人気が出ず結局はすたれてしまったようですね。今は日本でも夏場のクールビズが当然のようになっていますが、それでも未だにノーネクタイはダメと言うところは多いのでしょうか。IT企業などを中心に、働きやすい事務所環境とともに、服装も自由になってきているのはいいことだ思います。

(西 敏)

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