コッツウォルズの歩き方⑦英国交通事情

英国の車は右ハンドル、道路は左側通行、つまり日本と同じなのでドライブは安心して楽しめそうだ。交通標識もそう違わないし独特の交通規制さえ覚えればOKだ。ドライブマナーは紳士的でクラクションを鳴らしてせかせる人などほとんどいないという。(と聞いていたので安心していたが、今回訪れたコッツウォルズ地方では車が少ないせいか、クラクションはならさないものの、かなりのスピードを出して走っている車も多かったので注意が必要。)

英国中に舗装道路が張り巡らされ、道路標識も完璧といっていいほどなので迷わずに快適なドライブが楽しめる。田舎道で迷っても方向指示の標識が必ず出てくるので慌てることはない。高速道路をはじめ全ての道路が無料なので安心。

Mはモーターウエイ(Motorway)のことで高速道路を意味する。最高時速制限は70マイル(112km)。信号はないので都市から都市へのスピーデイな移動に便利。サインはブルーの標識。

Aは国道1級線を意味し、信号があり他の道路とは交差する。3桁までの数字があり、A4とかA40などの2桁までのA道路には中央分離帯のグリーンベルトがある片側2車線(Dual Carriageways)の部分があり、そこでは最高はMと同じで70マイル。その他のAの最高時速制限は60マイル(96km)となっている。サインはグリーンの標識。

Bは2級道路にあたるもので、英国のカントリーサイドのドライブの醍醐味を味わえる道路といえる。B486とかB4425というように3桁と4桁の道路番号になる。最高速度制限は30マイル(48km)。サインはの標識に黒字。Bなら静かな田園風景を堪能できるが、狭い道だったり曲がりくねっていたりするので、運転には注意が必要。羊や牛の群れに出会ったらもちろん羊たちが優先だ。

ラウンドアバウト(Roundabout)

日本でいうロータリー交差点のこと。交差点の真ん中に丸い部分を置くことで信号なしに車が交差できるシステムだ。左折または直進したいときは左側の車線から、右折のときは内側の車線に入って、中央の円を右回りにぐるりと回って右折する。ラウントアバウトでは右からのロータリー内の車が常に優先するので、ラウンドアバウトに入るときはスピードを緩めて中に入ること。4コーナーくらいなら行き先を迷うこともないが、6コーナーくらいあると訳がわからなくなることがある。(実際あった。)そんなときは落ち着いて何回でも回ってよく標識をよく確認してから出てゆけばよい。因みに、日本では北海道旭川市で実際に利用したことがある。

ペトロル(Petrol)

英国ではガソリンのことをペトロルといい、ガソリン・スタンドはペトロル・ステーションという。ペトロルのグレードは星のマークで2ツ星、3ツ星、4ツ星で表されるのでレンタカーを借りるときに確認しておくとよい。無鉛(Unleaded)もあるので注意。

多くのペトロル・ステーションではセルフ・サービスなので、各ポンプの星のマークを選んで入れる。店の人にも頼めるが、使い方を知らないと言うと呆れられるらしいので、いいチャンスと思い自分でやってみよう。ポンプのところに入った量と料金が表示されるのでレジで払う。ポンプの番号を店員にいうといくらか教えてくれる。(今では日本でもセルフ給油はあたり前かもしれないが、当時、私自身はやったことがなく初めてのセルフ給油を彼の地で経験した。)

パーキング

町中では普通は駐車メーターがあるところのみ駐車できる。歩道に沿っての黄色い線は、1本が表示された指定時間駐車禁止。2本が常に駐車禁止。観光スポットや町には大抵駐車場が完備しているので、そこを利用したほうがいいだろう。出入り口に料金駐車ボックスがない場合は、チケット販売機で駐車する時間に応じてシール(支払済みの証明)を買って、車に貼っておくこと。20pとか50pの場合があるので小銭を用意したい。きちんとシールのチェックが行われ、駐車違反は厳しく取り締まりが行われている。

横断歩道

ゼブラ横断歩道は日本と同じストライプの白い線なのでよく分かるが、日本と違って、手前の車道脇にジグザグ模様があり、ドライバーに警告している。このジグザグ線と横断歩道の中は追い越しと駐車が固く禁じられている。夜はオレンジ色の街灯がフラッシュして横断歩道が近づいていることを知らせている。ゼブラ横断歩道に近づいたらスピードを下げていつでも停止できる体勢をとること。いうまでもなく、歩行者が横断歩道に入ったら歩行者に優先権があることを忘れずに。いずれにせよ、事故を起こしてしまっては、言葉の問題その他で国内以上にトラブルになるので、充分注意が必要である。違反すると重罪になる。

~つづく~

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